青春小説を読んでも、「自分の高校時代もこんな青春だったら」とか「自分の高校時代を思い出した」とか、そういうノスタルジーな気持ちを抱くことが少ない。青春の良さを否定しているわけじゃない。青春小説を「青春だなぁ」と楽しむこともできる。ただ、高校時代の青春は自分から捨てたし、それを後悔しているわけでもないので、フィクションの中の青春を自分のこととして体感しにくいのだろう。なんと言えばいいのか。遠い異国のお祭りをテレビで見ているのに近い。
…ということを書いたりするのはノスタルジーのせいですか。